道東エリアリノベーションプロジェクト

コワーキングスペース

JIMBA塾vol.1〜シェアビジネス最前線

コワーキングスペースJIMBAで「JIMBA塾vol.1〜シェアビジネス最前線」が開かれました。
最初に、津別町で「道東エリアリノベーション・プロジェクト・イン津別」の立ち上げ時からサポートをいただいているMN設計共同体の広瀬氏が、広がりを見せるシェアビジネスについてのレクチャー。広瀬氏は設計活動と並行して長野市で「CREEKS」というコワーキングスペースの運営をしています。シェアビジネスについて3つのポイントに絞り、説明がありました。
まず「増え続ける空き家・空き地、減り続ける人口、人生100年時代」といった社会状況から、ストック活用の必要性→可能性が広がっていること。
次に高度成長期にはモノを所有することが価値であったのに対し、今の若者はシンプルなライフスタイルを好み、所有することよりも体験を重視する、「モノ消費」から「コト消費」へと所有に対する価値観が変わってきていること。
そして3つ目は、現在のシェアビジネスがデジタル、オンラインの技術をベースに広がっていること。
シェアビジネスで重要なのはシェアする人同士の信頼関係であり、シェアビジネスはその信頼を担保するためのプラットフォームとしての機能を果たすことが求められると説明がありました。
また、ローカルでのシェアビジネスについて、モノ余りと人不足が先行する地方にこそシェアビジネスの可能性があることを事例を紹介しながら説明されました。
「アイディアは街中を歩く中でもきっと見つけることができ、それとオンラインの技術を結びつけること(そうした知識は必要になりそうですが)ができれば、津別でのシェアビジネスも成立するだろうと思います。」
レクチャーの2番手は「HafH〜定額で世界中住み放題」というビジネスを展開する株式会社 KabuK Style事業推進グループ責任者である村田晋太郎氏。シェア文化の一つであるコリビングをサブスクリプション制で提供する新しいライフスタイルの提案について説明してもらいました。国内外で150カ所以上のホテル、ゲストハウス を定額で利用可能という大きなビジネスです。道東エリアにも既に何軒か提携ゲストハウス があるとのこと。こうしたプラットフォームを活用することも、ローカルのシェアビジネスの一つと考えることができそうです。
その後、JIMBAが新しく活用を考えているシェアスペースを見学しました。2階はシェアハウスとしての活用を検討していますが、1階の広いスペースの活用方法について参加者でアイディアを出し合いました。村田氏からは、「ほとんどのシェアスペースの活用は利用者(宿泊者)のコミュニティに依存しているけれど、この1階は町に開いた場所としてシェアして、利用者コミュニティとの交流をつくっていくことができそう」との意見をいただきました。
続く「トークセッション in JMBAR」では道東テレビの立川氏がカウンターに立ち、ゲスト、参加者とまさにBARでの会話のように話が盛り上がっていきます。HafHで利用できる宿の一つ、中標津のUSHIYADOのオーナー山川氏、北海道つべつまちづくり会社のマネージャー松林氏、「つべらない話」のパーソナリティ、榎本氏、河本氏らを交えて、シェアビジネスの現状から今後の展開、津別町でのシェアビジネスの可能性など、それぞれの立場から語り合い、熱い議論が繰り広げられました。それらの話は今後の津別町でのビジネスを考えていく上で大切な視点を提供してくれていると思います。ローカルのシェアビジネスを考えている方、津別町でのビジネスを考えている方は、道東テレビのアーカイブを是非チェックしてみてください。
この様子はYouTubeの道東テレビチャンネルで見ることができます。


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