道東エリアリノベーションプロジェクト

エリアリノベーションプロジェクト

「道東エリアリノベーション・プロジェクト・イン津別」振り返りイベント

津別町の「道東エリアリノベーション・プロジェクト・イン津別」は今年3月で3年間続けてきた事業の一区切りとなります。そこで、これまでの活動を振り返るイベントを開催しました。当初、オープンなイベントとして企画されましたが、新型コロナウィルスへの対応から、開業間近のゲストハウス「nammo-nammo」から生配信されました。津別町役場の担当者高橋さん、このプロジェクトのパイロット事業者立川さん、河本さん、都丸さんの4人が登壇、MN設計共同体アンドパートナーズの鈴木さん、渡邊さん、広瀬さんがオンラインでの参加となりました。
(津別町はこうしたイベント対応も、道東テレビの立川さんのおかげで、登壇者をオンラインでつないで生配信できる体制があるというのも大きな強みですね。)
まず、事前に取材した「nammo-nammo」の様子を動画で紹介。町の人たちが集まって、ほぼDIYで作ったとは思えないクオリティ!大西重成さん(シゲちゃん)がコーディネートしてくださったカラーリング、建物のあちこちに散りばめられたサインやオブジェがこの建物の個性を際立たせています。
役場の高橋さんからは、3年前にこの事業を立ち上げた当時の状況(人口5,000人の町に空き家が379軒!)と経過、そしてこの事業に賭けた町の思いを語っていただきました。
ここから町のHP、道東エリアリノベーションのHP、Facebookページなどを道東テレビの動画を交えながら、過去から現在に向けてたどります。
このプロジェクトの特徴として、リノベーションで建物を作る前に施設を運営する人を先に探す(つくる)ところからスタート。想いのある人が関わることが、大切ですね。
そして、2年目からはいよいよ実際の建物をリノベーション。コワーキング編では解体時の苦労話(壊しすぎた!?)など、時折笑いを交えながら振り返ります。リノベーション・ワークショップには想像以上に多くの人に参加していただきました。
3年目のゲストハウス編では各回のワークショップが始まる前に毎回リノベーションのセミナーでノウハウを伝えることをすすめてきました。
この3年の事業の後にも継続して町の人が取り組める仕組みをつくっていきます。道東テレビが作成してくれたゲストハウスの振り返りムービーを見ながら「楽しそう!」「お、〇〇さん登場」「いい仕事してますね!」などの声が。関わってくださっと大勢の人たちの気持ちが伝わってきます。

3年間を振り返った後、これからの「道東エリアリノベーションプロジェクト」について話が進みます。まず河本さんからゲストハウスはエリアのハブとして地域をつなげていく場所にしたい、との思い。都丸さんからはこのプロジェクトを次につなげていくことに対する思い、「休ませないぞ!」という激に参加者みんながドキドキ(笑)。
このワークショップに参加してくれた人がリノベーションを行い北見でお店を始めたとのこと。また津別町にもリノベーション第三の矢として移住して飲食店をやってくれる人も現れ、既に広がりが出てきています。
町でもこれまでのリノベワークショップの資産を継承するために、リノベ推進スペースを設置していくとのこと。また、毎月第◯日曜は「リノベの日」としてみんなが自分の手で作ることを町の文化としてつなげていくというアイディアもでました。
MN設計共同体アンドパートナーズの渡邊さんから「ゲストハウスという『場』ができて、ここがスタート。人をつなげる場所としてこれから協力して広がりを作っていこう」という話が。鈴木さんからは「外から入ってくる人にとっては、受け入れてくれる安心感が重要。コワーキング、ゲストハウスは来る人に安心感を与える場所」との言葉がありました。
最後に津別町の4人からこれからのプロジェクトへの想いを語っていただきイベントは終了しました。リノベのワクワク感、楽しさ(もちろん大変なこともあるんですけどね)、を外に向けて発信し続けることが今後の展開には大切ですね。
津別町には過去から自分たちの手で作るという文化が連綿と続いています。これは町のはじまりからの「開拓者精神(フロンティアスピリット)」として町のDNAとして既にあるのではないでしょうか。これからの「道東エリアリノベーションプロジェクト」から目が離せません!

※このイベントの様子はYouTubeの道東テレビチャンネルで見ることができます。

TOP